top of page
3.JPG

Chapter

02

アグリコールの意味と価値を

畑から刈り取ったさとうきびを
24時間以内に搾って、すぐにつくるラム酒

世界のラム酒でわずか5%程度といわれる「アグリコールラム」を私たちはつくります。
一般的なラム酒と何が異なるのか、ご説明します。

ラム酒の多くは廃糖蜜を原料としています。これは砂糖を製造する工程で生まれる、いわば副産物です。これに対してアグリコールラムは、ラム酒をつくるためにさとうきびを搾って、そのジュースをそのまま酵母の力を借りながら発酵させ、蒸留へと導きます。

なぜアグリコールラムなのか。このラム酒を注いだグラスに口をつけた瞬間、さとうきびの香りと味わいを感じていただくには、この製法が最善の選択と確信したからです。

このアグリコールラムにも泣きどころはあります。それは、さとうきびの収穫期にしか発酵・蒸留の作業ができないという点です。さとうきびを搾ってそのままラム酒づくりを進めるのがアグリコールですから、必然的にそうなります。また、刈り取ったさとうきびをどのタイミングで搾るのかも問題となります。

私たちは、12月から春にかけて収穫期を迎えるさとうきびを、刈り取った24時間以内に搾り、すぐに発酵工程へと進めます。これは、さとうきびが蓄えているショ糖が減らないようにする、つまり品質を保つベストの状態で搾汁するためです。さとうきび畑と蒸留所が目と鼻の先にあるからこそできることです。

そしてもうひとつ大事なことがあります。私たちのラム酒は単なるアグリコールではないと考えています。ラム酒の原料とするジュースは、さとうきびを最初に搾った糖度の高いものだけ使います。通常は3回搾汁するのが一般的ですが、いわゆる一番搾りのみを用いるということです。

これらにより、テロワールや素材の持ち味を最大限に引き出した味を目指します。

2.JPG
3.jpg
IMG_3987.JPG
bottom of page