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Chapter

04

種子島の畑を製糖会社が育む

さとうきびをみずから育てるからこそ

アグリコールラムづくりが一気通貫で実現

私たちは、原料となるさとうきびの品種選定から、栽培、ベストなタイミングでの刈り取り、
そして、搾汁、発酵、蒸留、ボトリングまで、すべてを一気通貫で進めます。それを実現してこそのアグリコールラムと考えていますし、種子島に拠点をもつ製糖会社の持ち味を生かし切れるからです。

まず、「ARCABUZ(アーキバス)」の原料となるさとうきびは、「黒海道(くろかいどう)」という名の品種を選びました。収量の確保という面では効率のよくない品種ですが、品質を重視した結果の判断です。黒海道はショ糖濃度の上昇が早く、ラム酒づくりには好適です。刈り取って24時間以内に搾ったジュースは美しい緑色を帯びていて、口に含むと清冽な甘みをたたえています。

さとうきびを育てる畑は、「ARCABUZ」の蒸留所を見おろす場所にあります。畑と蒸留所がほぼひと続きの位置関係にあることも、アグリコールラム製造の強みとなります。ここで私たち自身の手で黒海道を栽培し、12月から春にかけて収穫します。そして、刈り取りから搾汁、ラム酒づくりへと、すべてを私たちが担います。

「ARCABUZ」のプロジェクトでは、循環型生産にも力を注ぎます。さとうきびの搾りかすや蒸留時に発生する廃液は、肥料や土壌改良剤として、次の年に向けたさとうきびの栽培に生かします。これもまた、一気通貫な体制をとるからこそ可能な仕組みと考えています。

こうした取り組みを通して、種子島の豊かさを次世代につなぐことも、私たちの務めと考えています。さとうきびの産地である沖縄や鹿児島の島しょ部は、人口減少や労働力流出といった問題が先鋭化しているエリアです。世界が認めるラム酒をつくり、持続可能な産業とすることで、さとうきび栽培の永続や地域振興への貢献を目指します。なお、種子島でラム酒が製造されるのは、この取り組みが初です。

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